この記事でわかること
- 「タイ式マッサージ」と「タイ古式マッサージ」はほぼ同じものを指す=呼び方が違うだけという結論
- なぜ呼び方が複数あるのか(翻訳・通称・サロン表記の事情)
- 「タイ式」に含まれる3つの施術(古式・タイ式オイル・フット)の見分け方
- 呼び方で迷ったとき、何を基準にメニューを選べばいいか
「タイ式マッサージって、タイ古式マッサージと同じなの?それとも違うもの?」——予約サイトやサロンのメニューで両方の表記を見かけて、混乱した経験はありませんか。本記事は施術の中身を一から解説するのではなく、呼び方の違いを交通整理する入り口として中立にまとめます。
結論を先に書きます
結論はシンプルです。「タイ式マッサージ」は広い意味でタイの伝統的なマッサージ全般を指し、その中心にあるのが「タイ古式マッサージ」。日常では、ほぼ同じ意味で使われることが多い言葉です。
つまり「タイ式」と「タイ古式」のどちらで書かれていても、多くの場合は同じ施術を指していると考えて大丈夫。呼び方の違いに振り回される必要はありません。
ただし、サロンによっては「タイ式オイルマッサージ」「タイ式リフレ(フット)」のように、別の施術を「タイ式」と名づけている場合もあります。ここだけは混同しやすいポイントです。
- 「タイ式」はタイのマッサージ全般を指す広い呼び方、その代表格がタイ古式
- 呼び方が複数あるのは翻訳・通称・サロンの表記ゆれが主な理由
- 「タイ式」と書かれていても古式/オイル/フットのどれかは要確認
- 迷ったら施術内容(ストレッチか・オイルか・足裏か)で選ぶのが確実
ネット上の解説は「タイ古式とは何か」を一から説明するものが多く、「タイ式って結局タイ古式と同じ?」という素朴な疑問に正面から答えたページは意外と多くありません。本記事は、その一点に絞って整理します。
「タイ式マッサージ」と「タイ古式マッサージ」は同じ?
最初に答えを言うと、日常的な使われ方では、ほぼ同じものを指していると考えて問題ありません。呼び方が違うだけ、というのが実態です。
「タイ式マッサージ」は、タイで生まれ・受け継がれてきたマッサージを広くまとめて呼ぶ言葉です。その中で最も知られ、中心に位置するのが「タイ古式マッサージ」になります。
タイ古式は、指圧とストレッチを組み合わせて全身をゆるめる伝統療法。タイ語では「ヌアボーラン(古式の意味)」と呼ばれます。つまり「古式」は本来の名前に含まれる要素で、日本語に訳すときに付いたり省かれたりするだけ、と捉えると分かりやすいはずです。
施術そのものの中身(指圧・ストレッチ・着衣で受ける・セン理論など)を詳しく知りたい方は、タイ古式マッサージとは|種類・特徴・他のマッサージとの違いを整理でまとめています。本記事はあくまで「呼び方の整理」に絞ります。
「タイ式」のほうが広い、「タイ古式」のほうが具体的
両者の関係を一言でいうと、「タイ式」が大きな箱で、その中に「タイ古式」が入っているイメージです。
- タイ式マッサージ:タイ由来のマッサージ全般を指す、広めの呼び方
- タイ古式マッサージ:その中心にある、指圧+ストレッチの伝統施術
だから「タイ式マッサージはどこで受けられますか」と聞かれたら、多くの場合はタイ古式を案内することになります。両者を厳密に区別して使い分けている人は、実はそれほど多くありません。
なぜ呼び方が複数あるのか
「同じものなら、どうして名前が分かれているの?」と感じますよね。理由は大きく3つあります。
- 翻訳の問題(タイ語を日本語にするときのゆれ)
- 通称・略称として「タイ式」が定着した
- サロンごとのメニュー表記のゆれ
翻訳のゆれ
タイ古式マッサージの正式名称は、タイ語で「ヌアボーラン(Nuad Phaen Boran)」。この「ボーラン」が「古式」「伝統的な」という意味を持ちます。
これを日本語に訳すとき、「古式」を入れてタイ古式マッサージとするか、シンプルにタイ式マッサージとするかで表記がわかれた。どちらも同じタイ語を訳したもの、というのが翻訳上の事情です。
通称・略称としての定着
会話の中では、わざわざ「古式」を付けず「タイ式」「タイマッサージ」と短く呼ぶことも多いものです。
長い名前は略されやすい。これは「リフレクソロジー」が「リフレ」と呼ばれるのと同じ感覚で、通称として「タイ式」が広まった側面があります。意味する施術は変わりません。
サロンごとの表記のゆれ
もう一つは、お店ごとのメニュー表記の違いです。あるサロンは「タイ古式マッサージ」、別のサロンは「タイ式マッサージ」「タイ古式ボディ」と、それぞれの判断で名づけています。
法律で名称が統一されているわけではないため、表記には自由度があります。だからこそ、名前だけで判断せず、施術内容を確認するのが確実なのです。
「タイ式マッサージ」に含まれる3つの施術
ここが、混同を生むいちばんのポイントです。「タイ式」という言葉は広いので、メニュー名に「タイ式」と付いていても、中身は次の3タイプのどれかである可能性があります。
| 施術タイプ | 主な内容 | オイル | 服装 | こんな人向き |
|---|---|---|---|---|
| タイ古式マッサージ | 指圧+全身ストレッチ | 使わない | 着衣(専用着) | 全身のこわばり・体の硬さ |
| タイ式オイルマッサージ | オイルでリンパ・筋肉をなでさする | 使う | 肌に直接 | むくみ・リラックス重視 |
| タイ式フット(リフレ) | 足裏・ふくらはぎを中心に刺激 | 一部使う | 足元中心 | 脚の疲れ・立ち仕事 |
表のとおり、同じ「タイ式」でもオイルを使うか・着衣か・全身か足元かで体験はまったく変わります。予約前にこの3点を確認すれば、イメージ違いを防げます。
タイ古式マッサージ(タイ式の中心)
「タイ式マッサージ」と聞いて多くの人がイメージするのが、この古式です。オイルを使わず着衣のまま、ストレッチと指圧で全身をゆるめるスタイル。本記事でいう「タイ式≒タイ古式」は、基本的にこれを指します。
タイ式オイルマッサージ
オイルを使い、肌の上を流すようにほぐすタイプです。タイ古式が「伸ばす・押す」なら、オイルは「なでさする・流す」。むくみケアやリラックス目的で選ばれることが多いメニューになります。
「着替えてストレッチされると思っていたらオイルだった」という行き違いは、この2つの混同から起きがちです。
タイ式フットマッサージ(リフレクソロジー)
足裏やふくらはぎを中心に施術するタイプです。立ち仕事や脚のむくみが気になる方に向きます。タイ古式やオイルとの細かい違いは、タイ古式とリフレクソロジーの違い|足裏ケアの基礎知識で整理しています。
呼び方で迷ったときの選び方
最後に、いちばん実用的な話を。名前(タイ式/タイ古式)で選ぶのではなく、受けたい施術内容で選ぶ——これが迷わないコツです。
判断の軸はシンプルです。次の3つで考えてみてください。
- 全身を伸ばしてゆるめたい:着衣でストレッチ中心のタイ古式
- むくみを流してリラックスしたい:オイルを使うタイ式オイル
- 脚の疲れを取りたい:足元中心のタイ式フット(リフレ)
予約サイトで「タイ式マッサージ」とだけ書かれていたら、メニュー説明で「ストレッチ」「オイル」「足裏」のどれが中心かを確認しましょう。そこさえ押さえれば、呼び方の違いはもう気にしなくて大丈夫です。
整体とどちらにするか迷っている場合は、症状別の振り分けをタイ古式マッサージと整体の違い|肩こり・腰痛でどっちを選ぶかでまとめています。
実際にお店を探す段階なら、横浜のタイ古式マッサージサロン比較ガイドもあわせてご覧ください。施術内容の表記をどう見るかの参考になるはずです。
よくある質問(FAQ)
Q1:タイ式マッサージとタイ古式マッサージは違うものですか?
日常的な使われ方では、ほぼ同じものを指していると考えて問題ありません。「タイ式」はタイ由来のマッサージ全般を指す広い呼び方で、その中心にあるのが「タイ古式」です。タイ語の「ヌアボーラン(古式の意味)」を訳すときに「古式」を入れるかどうかで表記がわかれただけで、施術内容そのものは同じことが大半です。
Q2:どうして「タイ式」と「タイ古式」で呼び方が分かれているのですか?
主な理由は3つです。①タイ語を日本語に訳すときの翻訳のゆれ、②長い名前が略されて通称「タイ式」が定着したこと、③サロンごとのメニュー表記のゆれです。名称が法律で統一されているわけではないため、お店の判断で表記が変わります。だからこそ名前だけで判断せず、施術内容を確認するのが確実です。
Q3:「タイ式マッサージ」と書かれていたら、必ずストレッチ系ですか?
必ずとは限りません。「タイ式」は広い呼び方なので、タイ古式(ストレッチ+指圧)・タイ式オイル・タイ式フットのどれかである可能性があります。予約前にメニュー説明を読み、「オイルを使うか」「着衣か」「全身か足元か」を確認すると、イメージ違いを防げます。
Q4:初めてで何を選べばいいか分かりません。
受けたい施術内容で選ぶのがおすすめです。全身を伸ばしてゆるめたいなら着衣のタイ古式、むくみを流したいならオイル、脚の疲れには足元中心のフットが向きやすい傾向です。呼び方ではなく中身で選べば、迷いにくくなります。施術の流れや受け方の全体像は、タイ古式の基礎記事もあわせてご覧ください。
Q5:海外(タイ現地)でも「タイ式」と「タイ古式」は同じ意味ですか?
現地ではタイ語で「ヌアボーラン(伝統的なマッサージ)」と呼ばれ、これが日本でいうタイ古式・タイ式にあたります。呼び分けは主に日本語表記の問題で、現地の施術そのものは共通です。なお流派にチェンマイ式(ストレッチ寄り)とワットポー式(指圧寄り)がある点は、タイ古式の基礎記事で整理しています。
Q6:体調がすぐれないときも受けて大丈夫ですか?
しびれ・刺すような痛み・じっとしていても痛む症状や、持病・治療中の症状がある場合は、自己判断で受けず、まず医療機関にご相談ください。タイ式・タイ古式いずれも医療行為ではなく、感じ方には個人差があります。心地よさで不調を覆い隠さないことが大切です。
まとめ:呼び方より「施術内容」で見れば迷わない
最後に、この記事の要点を整理します。
- 「タイ式マッサージ」はタイ由来のマッサージ全般を指す広い呼び方、その中心がタイ古式
- 日常ではほぼ同じ意味で使われ、呼び方の違いに振り回される必要はない
- 呼び方が複数あるのは翻訳・通称・サロンの表記ゆれが主な理由
- ただし「タイ式」には古式・オイル・フットの3タイプがあり、中身は要確認
- 迷ったら名前ではなく施術内容(ストレッチか・オイルか・足裏か)で選ぶのが確実
「タイ式とタイ古式、どっちが正しいの?」と悩むより、メニューの中身を見れば答えはすぐ出ます。呼び方の地図として、この記事が入り口になれば幸いです。
この記事の運営者について
Ayumi|サロンオーナーセラピスト。都内大手リラクゼーションサロンで5年間勤務し、延べ15,000人以上のお客様を施術。現在はプライベートサロンを経営し、「痛くない・揉み返さない」深層リラックスの施術を提供しています。
免責事項
※本記事は一般的な施術情報の整理であり、特定の効果・効能を保証するものではありません。しびれ・強い痛み・じっとしていても痛む症状や、持病・治療中の症状がある場合は、自己判断で受けず必ず医療機関にご相談ください。
参考にした情報源
- 文化庁・ユネスコ「無形文化遺産(Nuad Thai, traditional Thai massage)」 https://ich.unesco.org/en/RL/nuad-thai-traditional-thai-massage-01384
- 厚生労働省「生活衛生関係営業の概要(リラクゼーション業を含む)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/index.html
- 厚生労働省「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(あはき法)について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/anma_index.html
- 独立行政法人国民生活センター「マッサージ・整体・リラクゼーションサービスに関する相談」 https://www.kokusen.go.jp/

